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過剰なまでの色彩感覚と官能的でもあるデビッド・ラシャペルのポートレイトやファッション写真は、私たちを挑発しながら視覚的快楽の華やかな彼岸にまで誘い込んでいる。彼自身、創造に限界を作らないというアーティストであるらしく、その快楽主義的な制作姿勢は変わらないし、それはラシャペルの本の装丁に現れてもいた。しかし、2011年2月に開催されたドイツのKestnergesellschaftでの展覧会の作品は、ラシャペルのまたひとつの側面を鮮やかに写し撮っている。EARTH LAUGHS IN FLOWERSと題されたダークな10枚の新作プリントは、様々な花を中央に据えて、果物、野菜、動物、昆虫、仮面、食器、ロウソク、バービー人形、風船、骸骨、そして古い携帯電話までの現代を象徴するような奇怪で記号的なイメージなども配置構成した17世紀のバロック的静物画のようだ。そこにはいずれ死に行く花や私たちの生命のはかなさ、さらにはラシャペル流のキリスト教的な生と死への讃歌とブルジョワへの軽い皮肉も垣間見ることができる。ベージュの革に白の文字だけで構成された装丁のカタログ収録図版は、前文に対応するラシャペルが写真構成の参考にした17世紀のP.W.Windtrakenの静物画、彼自身による2004年のエルトン・ジョンのビデオ作品からのスチール、1984年のAngelsと題されたモノクロのポートレイト、2009年のAmerican Jesusと題されたカラー作品、2006年のカラー作品Pieta with Courtney Love、18世紀のCasabeneによる絵画、1904年のErich Brunkalによる肖像画。そして、EARTH LAUGHS IN FLOWERSのカラー作品10点、さらにJESUS IS MY HOMEBOYのカラー作品6点、DECADENCEのカラー作品1点が収録されています。

 

30 × 35cm / 80 ページ / カラー図版 24点 / 革製ハードカバー / 2012年

定価 7,600 円( 税抜)

 

Published by DISTANZ

EARTH LAUGHS IN FLOWERS

DAVID LACHAPELLE

David LaChapelle (デビッド・ラシャペル)

 

1964年アメリカ・コネチカット州生まれ。ハイパーリアリスティックな美学と社会的なメッセージを組み合わせたユニークな才能で世界的にその名を知られるアーティスト。1980年代、ニューヨークにてラシャペルの作品がアンディ・ウォーホルの目にとまり、ウォーホルの伝説的な雑誌『Interview』での仕事を得たことからキャリアが始まった。彼が『Interview』のために撮ったセレブリティたちの作品が反響を呼び、その他多くの有名雑誌から広告までを手がけ、時代の寵児となる。その後も『Vogue』から『Vanity Fair』、『i-D』などのカバー写真を手がける他、マドンナやエミネム、エリザベス・テイラーからデビッド・ベッカム、レオナルド・ディカプリオなど数多くのセレブリティたちのポートレイトを撮り続けている。コンテンポラリー・フォトグラフィーの世界で地位を確立した後も、ミュージックビデオやシアター・イベント、ドキュメンタリーなどの映像作品を撮り始め、活動の範囲を広げている。

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