top of page

ADAM MCEWEN

イギリス出身、現在はニューヨークを拠点に活動するアーティスト Adam McEwen(アダム・マクイーウェン)の2014年にベルリンのCapitain Petzel galleryにて開催された個展「Factory Tint」に際して出版された作品集。

「Factory Tint」とは車の業界用語で、車の窓ガラスに施されるスモークの濃さのパーセンテージのこと。Adam McEwenはこの個展で引き延ばしたリムジンカーの写真を高さ5メートルを超えるセルロース・スポンジにプリントし、天井の高さまで使い展示した。

リムジンカーの窓ガラスに施された「Facotry Tint」の黒い窓は、中からは外が見れるが外からは中に乗っている人物を見ることが出来ないという、中と外の力関係を示しており、人々がリムジンカーをレンタルするということは束の間の、逆転した力関係が約束されているからである。リムジンカーは私たちに仕事からの、日常からの、権力の無さからの逃避の魔法をかけてくれる。

それと同時に作品のタイトルは「Jimmy」、「Big Mike」、「Camillo」といった運転手の名前が付けられており、彼らは時間制で働いている。リムジンカーは快楽も約束されるが、それと同時に誰かの労働という対価も支払っているのである。

McEwenはニューヨークの街中を走るリムジンカーを「相容れないアイデアを積んだ、大げさで非現実的で不合理なオブジェクトとしてのタイヤのついたスカルプチャー」としてその存在に興味を惹かれている。

 

21 × 29.7 cm  / モノクロ / 40 ページ / ソフトカバー/ 2014年 / 750部限定

定価 3,000 円 (税抜)

 

Published by  Capitain Petzel

 ---  STOCKISTS OF ADAM MCEWEN  ---

※すでに売り切れになっている店舗もございます。店頭の在庫状況に関しては各店舗にご確認ください。

※お住まいの近くに取扱い店舗が無い場合、CONTACTより弊社にお問い合わせください。

<< TOKYO >>

VACANT

 

 

bottom of page